OCTAVE V80
Andreas Hoffman氏率いるドイツOCTAVE社のプリメインアンプ V80。USED品だが、うまく事が運んで入手できた♫
手持ちのTRV A88SEと比べるのは酷だが、V80にはTRVで避け難かった低域の詰まり感がないし、聞いている場全体を音が包み込むような包容感が得られる。
また出力管をある程度自由に試すことができる。付属するのは6550Cだが、試しにクラシックコンポーネンツで購入したMULLARD製EL34のquad matched品(真空管の特性が4本揃っているもの)を試した。
素晴らしい音♫ 明るく素直で、かつ繊細、、、。こんなに音が見事に変身するとは思わなかった。
手持ちのKT88も試す。低域の図太さは体感できたが、音像の狭さと音の詰まり感が気になった。4本マッチ品でなく、劣化も進んでいる管なので無理もないかな、、、。
いまのところ、EL34の音が最良。使い込むうちにまた音もこなれてくるのでもっと良くなるだろう。
それはそうと気になることが、、、。
電源OFF時にスピーカーから「ブチッ」というノイズが聞こえる。耳障りなだけでなく、スピーカーにも悪影響を及ぼすと思う。
日本の代理店に問い合わせると、ドライバー管、出力管のいずれかが(または重複して)劣化している可能性があるという。
ドライバー管の不具合の場合と、出力管の場合は症状が異なるという。違いを教えてもらった。
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1)電源OFF後、ウーファーがゆっくり動く場合
OCTAVEのアンプは回路構成上、電源OFF時に若干の電流が流れユニットを動かすが、とくに問題はない。
2)電源OFF後、「ブチッ」というノイズが聞こえる
真空管の劣化が考えられる。
片chの場合には出力管が、両チャンネルの場合にはドライバー管の疑いがある。
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問題にしているのは 1)ではなく、2)の症状。すでに出力管は交換して試しているので、ドライバー管が原因?
このことを伝えると、一度本体を送付してくれという。
送付した後に返ってきた答えが、「仕様」とのこと(?)。ネットで調べると、海外のアンプにはよくある仕様らしい。
どうしても気になる場合はノイズをキャンセルする回路を追加することができるという。これによって 2)だけでなく 1)も解消できると。
基板の代金と工賃が発生するが、それほど法外な金額ではないようなので、発注することにした。
さて、約1週間ぶりに本体に再会。、、、たしかにノイズは軽減したが、完全になくなってはいない。
不審に思い、手持ちの管をまた交換して試してみた。
色々試したが、結局入力感のECC82をクラシックコンポーネンツ製中国管に交換したら、なんと、ノイズはあっけなく解消してしまった。
要するに、原因は出力管でもなく、ドライバー管でもなく、入力管だったというオチ。
ともあれ、これでやっと不安解消。SA-50との組み合わせであれこれ楽しんでみよう♫